こんばんは。
前回はビタミンとはなんぞや?という大まかな所について説明させていただきました。
ビタミンの大枠は理解できたけど、詳細に書かれていないから全然わからないよ!
ということで今回は、ビタミンB群の1つであるビタミンB1、通称チアミンについてご紹介していきたいと思います。
目次
食べ物におけるチアミン
豚肉や牛肉などの肉類(ただし鶏肉には含まれていない)、玄米や胚芽米などの生成していない穀類、ビール酵母、大豆やナッツなどの豆類に多く含まれています。
私が一時期とにかくはまっていたシリアルなんかにもたっぷり入っているようです。(聞いてない)
胚芽米って言いましたが、この胚芽なるもの、チアミンの宝庫なんですよ。
ただ、精白米や粉に精製させる過程でどんどん失われていき、洗うことでさらに減少してしまうんですね。
詳しくは後ほどお話しますが、大正時代にビタミンB1が欠乏すると起こる「脚気」と言われる病気が、日本中に蔓延した要因として、庶民の生活が豊かになり、玄米から精白米へと食生活が変化し、精白米ばかり沢山食べておかずが粗末だったからなんですね。
あまりにも流行したから、「国民病」とまで言われてしまったのだそう。
時代はだいぶ異なりますが、この事実からも精白米にはあまりビタミンB1が入っていないということがわかりますね。
さて、調理方法についてですが、ビタミンB1は水溶性ということもあり、加熱調理、加工食品、茹でるといった調理方法は溶け出してしまうのでお勧めはしませんが、例えば汁ごと食べられる調理方法であれば溶け出したビタミンB1も摂取できるのでオススメです。
メリット
ビタミンB1は、神経系、脳、筋肉、心臓、胃、腸の合併症を予防するためにも働く頑張り屋さん。もちろん、脚気の予防にもなりますよね。
医学での利用方法
スポーツ選手にとってもチアミンは重要な栄養素のようです。競技のパフォーマンスを上げるために、チアミンのサプリを服用しているものもいるのだとか。
疲労回復にも効果があるので、スポーツ前に摂取するとスポーツ後の疲れも軽減されるので結構オススメですね。
欠乏症
代表的なものには末梢神経の麻痺、循環器障害、食欲不振などを主な症状とする脚気があります。
記憶障害が伴うこともあり、精神的な部分にも影響が出てしまったり、筋肉の弱まり、心臓肥大が起こるケースもあるのだとか。
ただこの脚気と呼ばれる病気はビタミンB1を投与することによってすぐに回復するとも言われていますし、様々な食品に含まれているため、そうそう欠乏症を起こすことはないとは言われています。
ですが、日頃から食事が偏っていたりする人は注意が必要ですね。
必要量はどれくらい?
これを見ても結構少量なのがわかりますね。
だからと言って、欠乏してしまうと特定の病気を引き起こしてしまうのでしっかりとした食事を心がけることで欠乏のリスクを減らしていきましょう!
ビタミンB1欠乏症になるリスクの高い人って?
食事の摂取量が少ない人、がん患者、妊娠中につわりを起こす方、肥満の方が欠乏症になりやすいとされています。
また、アルコール依存症の人は、欠乏症になりやすいと言われています。食事は取らずにお酒ばかり摂取してしまっていたり、この摂取したアルコールを分解するためにビタミンB1が使われてしまうことで欠乏症になってしまうことがあります。
このアルコール依存症が原因で起こる欠乏症が「ウェルニッケ・コルサコフ症候群」というあまり馴染みのない病気です。
これは、中枢神経が侵されてしまうビタミンB1の欠乏症で、慢性アルコール中毒の人に良く見られる欠乏症で、この人たちにはビタミンB1を注射することで身体に注入し、治療をするようです。
チアミンの働き
たんぱく質、脂質、炭水化物といった三大栄養素がエネルギーやグルコースに変わっていくときに助けるのもチアミンの働きです。
この三大栄養素をワンピースでいう海軍大将の黄猿、藤虎、緑牛としたら…チアミンは一体どのポジションになるのかについて考えたら案外難しいので(支えているからといって単純に中将のポジションを取らせたら中将ポストがすぐに埋まりそうだし…ポストを考えるって難しい)そこは考えないようにしますが、補酵素として三大栄養素を支えるチアミン、大活躍です。
肝臓、肌、髪、目を健康に保つためにも欠かせない栄養素ですが、脳の中枢神経や手足の末梢神経などの神経の機能を円滑に行うために重要な働きをしていて、脳を活性化させるのにも大事なもの。
また、疲労回復のビタミンだとも言われていて、これは私達の身体にストレスがかかったときに、体の免疫機能を向上させる働きがあるからなんですって。
ストレス緩和にも効果があるってちょっと驚きました。
過剰摂取
過剰摂取によって副作用が起きたという報告は現在のところありませんが、サプリメントを大量に摂取するっていうのはどの栄養素についてもそうですが、やめたほうがいいですよね。
もしも、健康改善のために!ということでしたら、自分だけで考えるのは危険なことでもあるので、お医者さんとよく相談した上で摂取量を決めるというのが一番正しい方法ですので、その点だけご注意を。
相性の良し悪し
紅茶やコーヒーには「タンニン」と呼ばれるポリフェノールが含まれています。
お茶に含まれるカテキンなんかもこのポリフェノールの一種。
このタンニンとチアミンの相性は抜群で、チアミンの吸収を助けてくれます。
逆に相性の悪い食べ物でいうと生魚で、チアミンを破壊してしまうパワーがあり、食べ過ぎてしまうと欠乏症に陥ってしまうことも。。
生じゃなければ問題はないのですが、熱調理をすると熱に弱いチアミンも一緒に破壊されてしまうので、いずれにせよ摂取方法としてはいまいちですし、食べすぎると欠乏症になる危険性もあるのでどっちもどっちですね…あまりチアミン摂取に魚は不向きのようです。
MISATO
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