ビタミンCを学ぼう!

こんばんは。

以前ビタミンは13種類あるよ!なんて話をしましたが、

13種類のビタミンについて

この中でも一番の有名人、ビタミンCについて今日は見ていきます!

実はこのビタミンC、アスコルビン酸なんて呼び方もあって、あれ、私たち、ビタミンCについて知っていることってほんの一部なんじゃない?って気がしてきましたよね。

ということで詳しく見ていきたいと思います。

そもそもなんでビタミンCは必要なの?

ビタミンCは、主に果物や野菜から摂取することができますが、水溶性のビタミンで体内に蓄えられないので、ビタミンCを含む食べ物を毎日摂取することが大前提にあります。

そんなビタミンCといえば、代表的な働きがコラーゲンを作る手助けをすることなんです。

コラーゲンは、細胞と細胞を繋ぐ働きをしてくれていますが、この働きをしてくれるものの中では1番重要なタンパク質。この働きをする組織の1〜2%をコラーゲンが占めていて、次にあげる組織に不可欠なものです。

  • 腱(けん)
  • 靭帯(じんたい)
  • 皮膚
  • 角膜
  • 軟骨
  • 血管

…このメンツを見ても、私たちの体にとってすごく大事な部分ばかりで、コラーゲンの活躍ぶりが分かります。

コラーゲンってお肌に良い!ってイメージしかありませんでしたが、実はかなぁり私たちの身体の中で重要な働きをしてくれていたんですね、恐れ入りました。

その他、ビタミンCは(危うく主役がビタミンCであることを忘れて、コラーゲンの話で盛り上がりそうでした)脂肪の代謝に必要なL-カルニチンや神経伝達物質を作ったり、タンパク質の代謝を助けてくれたりと、とても重要な働きをしています。

壊血病とビタミンCの関係

時代は遡りますが、1942年のある研究では、壊血病を発症していると、傷が治るのに時間がかかったという研究結果があります。

この病気はビタミンC不足によって発症するものですが、関節の腫れ、歯肉炎、歯のグラつき、貧血や慢性疲労が見られる症状です。

傷の治癒や感染症、結核について

1982年、ビタミンCを多く摂取する人は、傷の治癒が早いという研究が発表されました。これは、先ほど述べたコラーゲンの力が影響しているようです。(研究結果)

抗酸化作用(強い酸化力で体内のウィルスを退治してくれる活性酸素は、沢山増えるとDNAやタンパク質を傷付け、細胞の機能を低下させてしまい、この結果様々な病気の原因になることもあるのですが、これを無害化させてくれるのが抗酸化作用です)のあるのも特徴のビタミンCで、組織を直し、炎症や酸化からの損傷を軽減する助けをしてくれるのも特徴です。

ビタミンCがしっかりとれている人は、不足している人に比べて感染症の撃退アビリティーが高かったり、急性呼吸器感染症の防止にも効果があるんだとか。特に栄養失調や、身体的なストレスを感じている人には効果がバツグンのようです。

2013年の研究では、ビタミンCを結核の治療薬に加えることで治療期間を短縮できたことが確認できたことからもわかるように、ビタミンCは結核にも有効だと判断されています。(研究結果)

ビタミンCとがん治療

ビタミンCは、がん治療に役立つ可能性があると言われています。抗酸化剤として、酸化ストレスから体を保護し、他の分子が酸化するのを防ぐ働きもしています。また、体内の他の抗酸化剤の再生もしているみたいです。

多量のビタミンCを摂取することで、いくつかの種類のがん組織の成長速度を落とせることが発見され、治療の選択肢が限られていたがん患者へビタミンCを利用することを提案する研究結果が発表されました。(1) (2)

どのようなガンがビタミンCの良い影響を受けるのか、ビタミンCと組み合わせて使用できる他の治療法や長期的な影響を理解するために、まだまだ研究は必要になりますが、栄養素が病気にプラスの影響を与える可能性があることは、今後さまざまな病気が快方に向かう可能性もあるかもしれないということなので、今後の研究に期待ですね。

一部の研究者は、がんの治療にビタミンCを使用することに異議を唱える人もいたようですが、2013年、ビタミンCの点滴ががん患者に有用かもしれないという根拠が発見、 (1)2015年には、ビタミンCの点滴の有効性が確証され、この結果にはだいぶ信用性が増してきました。(2)

更にビタミンCを副作用の少ない静脈内で使用する研究も行われていて実際にその方法を治療で使用している医者もいるようですが、認可されていない部分もあるようなので、今後の研究結果に注目していきたいところです。(1)

その他のビタミンCのパワー

ガンや感染症などなど、ビタミンCのおかげでいろんなところにプラスの効果をもたらすことがわかりましたが、他にもあるみたいなので、見ていきましょう!

  • 循環器系疾患:血管を広げることのできるビタミンCは、心臓病と高血圧予防に効果的かもしれないと言われています。
  • コレステロール値:適切な量を摂取している人はコレステロール値が低めだということがわかっています。
  • 白内障:加齢黄斑変性や白内障の目の病気のリスクを下げる効果が期待できます。(1)
  • 糖尿病:糖尿病患者がビタミンCが豊富な食べ物を食べていれば、腎臓や目、神経機能の低下が抑えられる可能性があります。
  • 貧血:ビタミンCが鉄分の吸収を高めてくれます。
  • ヒスタミン:ヒスタミンはよく炎症を起こすトラブルメーカーとして知られているかもしれませんが、1992年の研究では、ビタミンCを毎日2g摂取しているヒスタミンの血中濃度が低いことがわかったようです。(1)
  • 船酔い:70人を対象にビタミンC、プラセボ(いわゆる偽薬)のいずれかを2g摂取した後に波の上で20分過ごしてもらったところ、ビタミンCを摂取していた人の方が船酔いが軽くなったという面白い研究結果もあります。(1)

 

まさかの船酔いにも効果があるかも!なんて言われているビタミンC。

乗り物酔いしやすい人は試してみるのもいいかもしれませんね。。

ビタミンCの摂取で風邪を治すことができる?

ビタミンCを摂取することで風邪を治せる!と思っている人は結構いるかと思います。

私も小さい頃、風邪をひいた時に、母がビタミンジュースを作ってくれていました。

「沢山ビタミンCを取れば治るよ!」

って小さい頃からずっと言われて育ってきたので、特にそれを疑わずにここまで生きてきましたけど…え?

そう、実は残念ながらこれを結論付けるものはないようなんですよね…私の20数年間の定説が崩されました笑

ただ、ビタミンCを摂取することで、激しく身体を動かしたりするときや寒さ(気温的な寒さのことです)には効果があるようです。

喫煙者や高齢者は比較的ビタミンCが不足しがちなので、そういう人にはサプリメントでの摂取が有効だと言われています。(1)

…それにしてもビタミンCを取れば風邪が治る!説、ずっと信じていたのでちょっとショックです。

ビタミンCが豊富な食べ物と必要摂取量

ビタミンCを摂取しやすい食べ物は、果物や野菜です。

ただ、ビタミンCは水溶性なので、熱や水にとても弱く、そのような調理法を用いてしまうと、損なわれてしまう可能性があるので、生のままで摂取するのが一番良いです。

その中でもビタミンCが比較的多く含まれている食べ物について、下に挙げてみたので参考にしてみてください。

  • 赤ピーマン50g:含有量95mg
  • Mサイズのオレンジ1個:70mg
  • イチゴ50g:49mg
  • ホウレンソウ50g:9mg

やはり、オレンジはビタミンCが多く含まれているんですね。

その他、柑橘系の果物、トマトやジャガイモにも多く含まれています。

同じ野菜や果物でも、旬の時期の方がたっぷり含まれています。

そして、実は、捨ててしまいがちな野菜の外葉や芯の部分に多く含まれているって知っていましたか。ただ、ビタミンCはとても不安定で壊れやすいので、購入した野菜の保存や調理はなるべく短時間で収めるのがポイントです。

偏りのない食事であれば基本的に不足することはないでしょうが、それでも不足しがちになってしまう人には一体どんな人がいるのでしょうか。

  • 喫煙者と受動喫煙者
  • 偏食の人
  • 呼吸器疾患や慢性疾患を患っている人

先ほど、ちらっと言いましたが、喫煙者は非喫煙者よりもビタミンCが欠乏しているんです。これは、酸化ストレスが高めであることが原因の1つだと言われています。この酸化ストレスってのは、活性酸素を除去する力が追いつかない状況になると起こるストレスのことですが、抗酸化作用のあるビタミンCが必死に働いても追いつかないのですね…。。

タバコは、粘膜にも炎症を起こしたりしますが、ビタミンCは粘膜を健康に保とうと頑張ってくれたり、炎症を軽減させようと頑張ってくれるので、喫煙者は1日の必要摂取量より35mg多く摂取することをオススメしています。(1) (2)

過剰な摂取はどう?

多量のビタミンC摂取が、身体的トラブルになるということはあまり考えにくいとは言われていますが、11,000mg以上の多量摂取をすると、下痢や胃の調子が悪くなったりする症例もあるようです。

風邪を引きにくいから!と思ってサプリメントで沢山摂取しすぎてしまうと逆効果になることもあるので、普段の食事から目安量をしっかり摂取することや、サプリメントを摂取するなら1000mg未満を意識して飲みましょう

これは本当に余談になりますが、かくいう私は毎日1錠1000mgのビタミンCサプリメントをもう半年くらいですかね、飲んでいます。

私も風邪を引きにくくなるからと思って始めました笑(ここにいました)

今のところ下痢をしたり胃の調子が悪くなったことはありませんが、野菜や果物にも当然ビタミンCが含まれているので、1000mg以上は摂取していることになりますね…とは言っても特に異常もないですし、アメリカでは上限摂取量が1日2000mgだとされていますので、続けていってもさほど問題ないと思ってはいますが、個人差もありますし、十分ご注意くださいね。

ヘモクロマトーシスなどの鉄分吸収の障害のある人は、多量のビタミンC摂取が組織の損傷を引き起こす可能性があるので主治医に相談してから決めましょう。

 

いかがでしたか。

意外と知っているようで知らないこと、沢山あったと思います。

とりあえず、風邪に効く特効薬だという確証はまだない!というところが私的に衝撃が走った部分でしたが皆さんはいかがだったでしょうか。

意外と間違った認識をしていたりすること、ありそうですよね…今後も少しずつ探っていきたいと思います!

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MISATO

健康なライフスタイルのために、栄養を勉強中です。 様々な研究などがされている栄養ですが、まだまだしられていないことが沢山あるんです。。 健康や栄養に関するヒントをお届けしていこうと思います。

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